誰でも手軽に無料で世の為に

世の為に何かをしたい、人の役に立ちたい、というのは社会性のある「ヒト」の本能です。それでも、実際に世の役に立ったと実感出来る事はそうそうないのではないでしょうか?
高須クリニックの高須克弥先生のように、大金を動かせる人でないと「社会」のために出来る事は無い!と考えてしまいがちです。
少なくとも、「元手」が無い事には世の中何も出来ません。

…というのは思い違いで、実際にはお金もかからず、無料で他人を喜ばしたり、助ける事は出来ます。

仏教の教えでは、その内の7つを、「無財の七施」と言います。
これは文字通り、無財でも(資本・お金が無くても)、人に施しを与える事ができる7つの事柄です。

無財の七施

7つをそれぞれ見てみましょう。当然と言えば当然の事柄ですが、意識することで、普段から自然にやりやすくなります。私も日常意識するようにしています。

眼施・和顔施 (がんせ・わがんせ)

眼施は、温かい「まなざし」で人を見ることで、相手に安らぎであったり、安心感を与える事が出来る、ということです。それに加え、和顔施は笑顔で人に接することで、同じ様に周りの人の気分を良くしたり、ストレスをとってあげる事等が出来ます。
二つとも、普段しない人は、急に出来るものではありませんが、心がける事で自然に出来る様になります。
私は特に笑顔を「作る」事が苦手で、無理に作ろうとすると顔がひきつりそうになっていましたが、笑顔で接する事を増やしていく内に、少しずつ自然に出来る様になりました。
話は変わりますが、テニスで来た球を打ち返す時に、ボールが目の前に来てからテイクバック(ラケットを後ろに引く事)をしているようでは、上手く打ち返せません。間に合わないのです。ボールがこちらに「来る前」に、走りながらでも「前もって」ラケットをテイクバックすると、ボールが来た時にすぐに打ち返せます。

同じ様に、笑顔を作る前から、「笑顔のテイクバック」普段から心がければ、人と接した時にスグに笑顔を作り易いと思います。「微笑む準備」のような感覚です。

言辞施・身施 (ごんじせ・しんせ)

言辞施は、人と話す時に、愛情を持った言葉をかける事。身施は自分の身体を使って人を助ける事です。愛情を持つ事を心がければ、相手に対して話す、

  • 内容
  • 言葉遣い

両方が変わってきます。同じ内容を伝えたい時に、言い方次第で随分と伝わり方も内容も変わってきます。さらには、そもそもの内容さえも、もう一度自分で消化してみると、本当に伝えるべき事柄ではなかったりします。
普段から少しでも相手に優しい内容を、優しく伝えようとすれば、相手は必ずあなたに癒されることでしょう。
身施は、物を運んでいる人を手伝ってあげたり、掃除を手伝ってあげたり、「身体」を使って相手を助ける事です。
手伝ってあげる事は少々「照れくさい」事でもありますが、これも、日常からテイクバックをしていれば、良いタイミングですっと「手伝いましょうか?」と言えるものです。
普段からジムなどに行って身体を鍛えて、「かっこいい」身体になる事を楽しむことは素晴らしい事だと思いますが、そこで終わらず、その太い腕を「人を助ける事」にダイレクトにつなげれば、さらに何倍も「かっこいい」と思います。

心施 (しんせ)

心施は、相手の身になって考えてあげる事、心配り、思いやりをもってあげる事です。「考えること」だけでも、相手の為になりますよ、という教えです。もちろん、その後に行動にでれれば、それは大きい事ですが、先ずは関心を持つ事、考える事がその大元です。
よく言われる言葉ですが、マザーテレサは、「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」と言われました。

床座施・房舎施 (しょうざせ・ぼうしゃせ)

床座施は席や場所、地位を譲ってあげる事、房舎施は雨風をしのぐ場所を提供してあげる事です。
両方とも、自分のより良い環境を他人に譲ってあげる、という事です。電車で席を譲る事もそうですし、トップの座を若い人に譲る事も当たります。一本しかない傘を、他の人に譲る事も、家に帰れない人を自分の家に泊めてあげる事もそうです。
これも、自分が出来る範囲で常に誰かの為にやれる事です。幅広い考え方ですが、普段考えておくと、いざ、という時に即行動出来る様になります。
誰かを普段から泊めてあげられるように、と考えれば、普段の掃除にもやる気が出てくるものです。

 

自分が健康であればこそ自然に出来る

全て、誰でも「自分の範囲で」出来ることですが、それは普段から自分自身が健康であればこそです。
自分が風邪を引いていれば、周りの誰かを助けるのは難しく、むしろ助けてもらう立場になるでしょう。ケガをしていてもそうです。
身体を鍛えていれば、「してあげられること」も増えますし、健康であれば穏やかな笑顔もでやすいものです。

  • 健康になる事が、自分のためだけでなく、周りの人の為に一番重要な部分であると言えます。

私は禁煙の啓蒙活動(といえるほど大袈裟なものではありませんが)として自分の禁煙経験を元に、多くの人が健康的に実行できる、禁煙の本を出版しています。
ですから普段から喫煙の害について考える事が多いのですが、まさに、喫煙は無財の七施をすることと全く正反対の行いです。

  • 煙を通して周囲を傷つける 健康を害する
  • 自分の健康を害して、周りの人をを助ける「自分の能力」を下げる

逆を言えば、
「禁煙をすること」は周りを助けることに大いにつながるのです。

 

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