禁煙のメリット 実益編
目次
禁煙のモチベーションアップの為に
禁煙をすることによって利益があるのは自身の健康面のみに限りません。その他の”実益”的なメリットも頭に入れて、禁煙時のモチベーションにしましょう。
時間が取り戻せる
喫煙は、当たり前ですが、結構な時間を使います。シンプルに吸っている時間だけでも、一日一箱20本吸う人が、一本当たり5分吸ったとしましょう。喫煙はどこででも出来るわけではないですから、移動にも往復5分かかったとします。
20×(5+5)=200(分)
これだけでもざっと3時間20分です。
休憩を兼ねたり、何か考え事などをしている事を加味しても、非常に多い数字です。
日常生活ならこれだけで済みますが、旅行や出張などの出先であったり、普段行かない場所であると、行く先々で喫煙所を探さなければなりません。実際の移動に加え、「どこで吸おうか」などと考える時間も、実際にはタバコに支配されている時間です。
最近では喫煙場所もかなり制限を受けることとなり、気兼ねなく吸える場所は日に日に減ってきています。
禁煙をすると、上記の時間が一切必要なくなり、”場所の制限”を受けなくなります。
喫煙者と非喫煙者では自由に使える時間が毎日数時間も違うと考えても良いと思います。
タバコが一日中常に喫煙者を多かれ少なかれコントロールしていると言っても過言ではありません。
持ち物が少なくなる 不安材料も減る
2点目は、物理的にタバコ関連の”もの”が必要なくなり、持ち物が減るということです。
タバコ・携帯灰皿・ライターを持ち歩かなくてよくなります。小さい事のようですが、常時身に着けるものが数点減るというのは結構大きな事です。ポケットの中がスッキリします。 当然家にあるライターも、汚い灰皿も必要無くなるので、灰皿周りの灰の汚れも、キッチンの換気扇のヤニも、壁紙やベランダ、家の中まで綺麗にすることが出来ます。(当然掃除は必要ですが)
タバコ関連のものを全部処分するだけで、スペースも広がり、クリーンにもなるのです。
まさにシンプクリア(単純明快)になります。
また、これに関連して、”火事のリスク”が大幅に下がります。
消防庁の統計によると、平成29年1~6月に起きた全火災(22,780件)の内、出火原因のトップがタバコによるもの(2,314件)で、10.2%を占めています。
火災は、ただ家が焼けるなどの経済面の損失のみならまだしも(これも十分なリスクですが)、家族やご近所さんを不幸に追いやる危険性があるのです。恐ろしいリスクです。人生が完全に変わってしまいます。考えるだけでも恐ろしいので、考えるのもこれでやめておきましょう。
禁煙したからといって火事に遭遇しないと言い切れませんが、大幅に可能性を下げ、少なくとも自分がタバコで火事を起こす可能性はゼロになります。
同時に、外出時に「あれ、灰皿大丈夫だっけ?消したかな?」という心配もなくなります。不安要素が減るのです。
また、煙により家が汚れなくなることで、家族や同居人、ペットの健康も害することがなくなります。 外で喫煙をしても、間接的に周囲の人の健康も害し、その場所も汚しているわけですが、その全てが禁煙によってなくなります。
経済的にもお得
これは誰もが最初に発想すると思いますが、一応載せておきます。一日一箱450円として、一か月13,500円、一年間で約16万円です。
それに加え、タバコを吸うだけの為に入るカフェのコーヒー代、上に挙げた火災のリスク、汚れやすい家の掃除にかかるお金と時間、スーツ等のクリーニング代(汚れやすい分頻度が上がります)、灰皿やライターなどのタバコ関連モノ、病気になるリスクが上がる分のコストなど、経済的にも大いにメリットがあるのです。多岐に渡る為、計算自体難しい程です。
運動能力 勉強等の効率、能力アップ
プロローグ禁煙のメリット健康編でも触れましたが、禁煙をすることで本来の運動能力、学習能力が戻ります。仕事や趣味、交友関係でもプラスになる事は間違いないでしょう。
ただ自分の能力が上がるのみならず、禁煙を成功させることで、少なからず周囲の人に良い印象を与えるのは事実だと思います。
禁煙は難しいという世間の印象がある分、達成した人が好印象を受けるでしょう。
口臭及び服のニオイや体臭がなくなり、感覚が繊細になり、健康的な印象を持つことで、直接周囲の印象が良くなる点も挙げられます。
一度もタバコに手を出さず、自分自身や周りの人に一切タバコの迷惑をかけた事がない人の方が余程エライと思いますが、禁煙という壁を乗り越えたという達成感、経験は大いに自信にして、その経験値は実益と考えても良いと思います。
”タバコを吸うと、アイデアが浮かぶ” ウソ論
最後に、タバコにまつわるウソについて。
喫煙者であれば、タバコを吸っている時にふと、グッドアイデアが浮かんだりした経験があると思います。
喫煙所か、カフェか、ベランダか、ともかくタバコに火をつけて
フーッ とやった後に、いいアイデアが浮かぶ事があります。
私も昔はこれを、タバコのおかげ、タバコのメリット位に思っていましたが、大いに間違いであることに気付きました。
喫煙者はニコチンの中毒になっているため、タバコを一本吸い終わってから時間が経つにつれ、脳は「タバコを吸いたい!吸いに行きたい!」と徐々に考え始め、時間と共にタバコに支配された状態になります。
そのストレス状態から休憩所に行き、ニコチンを注入することで、一気にリラックス状態になり、脳がタバコ中毒状態から一時的に解放されます。
この状態が”良いアイデア”を生む状態なのです。
ただし、中毒が一時的に解放されているだけですから、また時間と共にニコチン中毒状態の脳に戻ってしまうわけです。
非喫煙者は、”常に” ニコチン中毒解放状態ですから、”常に”グッドアイデアが生まれる状態なのです。脳が侵されてませんから。
これが、タバコが良いアイデアを出してくれる、と誤解させるカラクリです。
喫煙者は喫煙中数分のみ、アイデアが出る状態なのに対し、非喫煙者は24時間常にアイデアが出る状態、というわけです。
タバコをやめれば、常にグッドアイデアが出る土壌が整うわけです。
興味のある分野の知識を増やすと モチベーション↑
メリットを健康面、実益面両方でイメージすることが禁煙を成功させるキーの一つです。ここに挙げたもの、挙げてないものでも、特に自分の琴線に触れるものを更にピックアップしてみましょう。
禁煙のやり方については一貫性が必要なので、複数のサイトや本のやり方を同時に実行することは難しいですが、禁煙のメリットについての知識・引き出しは多い方が後々有利になります。
禁煙を行う人の個性によっては、タバコや喫煙の害・禁煙のメリットについて浅く知るだけで十分な人もいれば、逆に深く知りたい人もいます。
どのような原理で?どの器官が?どんな脳内物質が?
と気になるような人です。そのような方は、特に医師が書いた本に詳しく書いてある喫煙と依存性の原理について調べたりすることによってモチベーションがアップすることでしょう。
また、医学的な知識よりも、社会的な害について興味が引かれる人、など個人によって「気になる」分野も異なると思います。
ネットや図書館で調べたり、本を実際に購入したりして自分が興味のある分野を中心に調べると良いと思います。
計画は一本に絞って、知識は好きなだけ集めると禁煙がグンとやりやすくなります。