禁煙のコツ 概論 その1 禁煙の考え方

当禁煙法の概論、考え方、展望です。

まず始めに、これから始める”禁煙”というアクションは、

今の自分の生活 ー(マイナス) 喫煙 = 禁煙後の生活

といった単純な物ではないということです。

今の生活習慣・生活環境から、ただ喫煙の習慣だけを引いてしまうと、バランスが取れません。

今現在の習慣・生活環境の総量・カタチが、部分的・且つ不自然な形で削られてしまうからです。

その様な短絡的な禁煙プランでは、バランスが崩れあらゆる方向にストレスがかかり、すぐにまた喫煙再開になると思います。

禁煙と生活環境はバランス

ジェンガというおもちゃに例えてみましょう。

ジェンガとは、上の写真で子供が遊んでいるものです。イギリス発祥のおもちゃで、直方体の積み木で出来た塔から、プレーヤーが交互に一つずつ積み木を抜き取っていくというもので、塔を崩してしまったプレーヤーが負け、という、おはじきのようなゲームです。

この塔が自分の生活環境や習慣の全体像で、一つ一つの積み木がそれを構成している各環境や習慣だとします。

現在、喫煙習慣という比較的大きく、下にある積み木が塔の土台として構成されていますが、ここからその積み木だけ引き抜いたら、恐らく塔は崩れてしまうでしょう。

では喫煙の積み木を引き抜きつつ、代わりに “ガムを噛む習慣の積み木”と差し替えたらどうでしょう? これでも恐らく崩れてしまいます。積み木の大きさもカタチも硬さも、違いが大きすぎるからです。

ではどうしたら良いのでしょうか?

それは先ず、今の生活習慣・環境全体をなるだけシンプルな小さいカタチにする。

つまり、

→ 塔全体をスリム化する必要があるということです

つまり、なるだけ無駄な物、要らないものを削り、全ての積み木をスリム化し、不要な積み木は除去しつつ、塔全体も小さくしてしまうという戦略です。

喫煙積み木自体のスリム化も経て、塔全体が程よく小さくなり、シンプルな塔になった頃に、無理なく引き抜いてしまう、といった具合です。

現在は塔が大きすぎるのです。

 

現在の生活習慣のうち、”健康”及び”実益”に反するものは、この要らない積み木に当たりますから、スリム化・除去する方向に舵をきります。

代表的なものとして、食習慣があります。シンプルな食事を軸にし、腹八分目になることで、ストレスが減り、満腹感からの喫煙欲も減ります。

脂っこいチャーシューメンを満腹になるまで食べた後はタバコが美味しいですよね、余計な脂肪分と糖質が体にストレスをかけ、タバコを欲してしまうのです。

また、

身辺を単純明快に、持ち物を減らし、部屋の中もスッキリ、衛生的にすることも重要です。

一見禁煙と関係なさそうですが、禁煙という行為自体、自分の体の中も外も綺麗にすることに他なりません。身の回りからも不必要なものを無くしていくことで、

無駄なものを排除する” という習慣が身につき、

禁煙の大きな後押しとなります。やや間接的に感じられるかも知れませんが、身辺を綺麗に、単純明快にする生活習慣が禁煙と相性が良いのは確かです。

以上の様に、生活習慣・生活環境をシンプクリアに変えていくという意識は決して忘れないで下さい。

それが第一目標で、その中に禁煙があるのです。