禁煙のコツ 喫煙後深呼吸 肺を新鮮な空気で満たす

喫煙後深呼吸

肺について少し考えてみる  喫煙者・元喫煙者の一般教養

喫煙について知るために、まず肺について考えてみましょう。面倒くさい!と目を背けずに、知識を得る事も「勝つ」可能性を上げます。

肺の画

肺は呼吸の都度に、中身を全て入れ替えているわけではありません。普段は全容量6000mlのうち2400ml(常駐分)しか空気は入っておらず、そこに500ml分息を吸って、その500mlを吐く、の繰り返しをしていることになります。

喫煙の時はその500mlがタバコの煙、吸っている内に肺の中の空気はみるみる真っ黒、になっていく、という事になります。

では、吸い終わった後はどうでしょうか?

常駐分の2400ml分もの黒い煙が長く肺に留まることになります。 喫煙中に肺が煙で充満するのはしようがありませんが、

吸っていない時間帯までケムリに晒しておく必要はありません。

喫煙後はなるだけ早くに肺の中を綺麗にするべきです。そう思いませんか?肺を傷つけ続けるだけです。

 

喫煙後深呼吸を習慣化して、喫煙しながらも、最小限のリスクに

そこで、喫煙後深呼吸のやり方です。タバコの最後の一口を、なるだけ長く、少しでも多く吐き出してみて下さい。
最後の最後まで、呼気に煙の白い(紫がかった)色が確認できると思います。

(どうしても吐き切れない分があります。残気量と呼ばれ、約1200ml分もあります)

さらに、そこから鼻で息を吸えるだけ吸います。 上で説明した、全肺気量6000mlをイメージして、沢山空気を吸いましょう。
これ以上吸えなくなったら、もう一度、出来るだけ多く吐き切って下さい。
二度目の呼気にも関わらず、まだケムリの色が確認出来ると思います。

(この時点でも残気量に煙は残っていますが、理論上は5分の1程度になっている筈です)

 

息を吐き切ることは、自律神経を整えるのにも非常に良いのですが、喫煙直後、最後の一口に続けて、上の様に最低2回、ギリギリまで吐き切って下さい。
これを必ず喫煙後に習慣づけることで、喫煙時以外の肺の状態が大きく変わり、呼吸器系を中心とした内臓への負担をグンと減らします。 ニコチン・タールへの依存度合いも相当変わる筈です。

 

 

今までこれをやっていなかった人は、肺の大半が常に煙で充満した状態で生活していたり、寝ていたことになります。考えると恐ろしいですね。

特に、人間の身体は睡眠状態では非常に脆く、抵抗力がガクンと下がるため、肺に毒を充満させたまま寝るのは絶対に避けましょう。 寝る前は特に深呼吸(吐けるだけ吐く深呼吸)をして、肺を新鮮な空気で満たしてから就寝しましょう。

小さい事ですが、馬鹿にせず、習慣づけてください。

 

禁煙は複合技です。このようなコツを地道に組み合わせ、さらに時間をかけることで確実に成功させることが出来ます。

 

禁煙の手順

禁煙の手順