喫煙と赤ちゃんについて考えてみる
喫煙と妊娠
禁煙の本を出版してから、Twitter等で、実際に禁煙をしたい人・禁煙を失敗した人・禁煙中の人など、「禁煙」と関わり合いのある人とコミュニケーションを持つ事が増えました。
その中で最近印象を強く受けたのが、
喫煙と妊娠
にまつわる環境にある人が予想以上に多い事です。
- 妊娠して、自分はタバコをやめたけれど、ダンナがやめてくれない(これが一番多い)
- 妊娠したらやめないとまずいかなー? と思っている人 等
まず1つ思う事は、「妊娠」が発覚した時にやめれば子供に影響が(殆ど?)無いと思っている人が多い事。
タバコをやめても、ほぼ同等の(吸っていた期間と同じ)期間禁煙しないと、身体から毒は抜けないと言われています。肺が突然黒からピンクには戻りません。全身の毒も同じです。
妊娠が発覚した時点で、仮に一か月程赤ちゃんが成長しているとみても、
赤ちゃんの体重は既に僅か3/1000000=0.000003gから、2gにまで成長しています。ざっと66万倍です。
妊娠の初期こそ、より強く赤ちゃんはお母さんの身体の影響を受けているのです。
更に成長が進んで出産のときは約3000g(約10億倍)ですから、毎日、いや秒単位とも言えるトンデモないスピードで成長しているのです。(参考サイト eにんしん)
その間に、妊婦の身体はタバコの毒をデトックスしながら赤ちゃんを成長させるという、ムリな状態にあります。
出産自体が「女性の人生最大のデトックス」と言われている程、赤ちゃんは毒の影響を直に受けます。(このデトックス論については諸説ありますが、赤ちゃんに毒性のある物質が移ってしまう可能性がある以上、無視も出来ません)
考えるだけでも恐ろしい事です。
出産後の赤ちゃんに影響が無い訳がありません。
実際に統計が出ていないと思いますが(調べようがない)、出産前までのタバコ関連の影響で、どれだけの赤ちゃんが先天性と診断される病気になっているのでしょうか?
さらに、家の壁や家具、服にまでタバコの煙による発がん性物質がこびりついています。(タバコのニオイがある=発がん性物質が残っている証拠)
ですから、ダンナさんも含め、妊婦と同じ生活空間にいる人が禁煙することは勿論、家も洗浄しないと子供に影響が出てもおかしくありません。
話を戻すと、子供を作る前数年(喫煙期間による)は禁煙をしないとリスクは最小限に出来ないという事です。
ご夫婦共に、
- 子供が出来てからやめる
- 生まれてからやめる
- 生まれてもやめられない
等と言っている場合では決してないのです。
禁煙はモチベーションをしっかりもった上で、計画をしっかりと立てて粛々と行えば、誰でも成功・継続できます。
少なくとも、トライはしてみませんか?家族の健康から目を背けてはいけません。
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